電気自動車を自宅で充電出来たほうが良い本当の理由

電気自動車を自宅で充電出来たほうが良い本当の理由

2021年の12月にトヨタ自動車が新型のEVを含む、全15車種の導入を一斉に発表したことは記憶に新しいと思います。

2022年はEV元年となるだろうと予測されるほど、全メーカーから日本では待望の軽のEVを始めとして、様々な種類のものがラインナップされるのです。

電気自動車の購入時に国から出る補助金が倍になり、2022年以降は世界的に見てもEVの普及率が低い日本において、販売実績の爆発的な加速は予想するまでもないのではないでしょうか?

EVに関するニュースが連日取り沙汰される中で、世間一般のEVに対するネガティブな印象が払拭され始めて来ましたが、多くの人が充電機会の確保に懸念材料を抱くのではないでしょうか?

そこで今回の記事では、電気自動車の普及率が上がっていくことで必ず問題になる、充電機会について今後の見通しとともに対策を含めて紹介していきます。

目次

自宅で充電はほぼマスト!

自宅で充電はほぼマスト!

電気自動車がガソリン車と比較して優れている点は乗り心地の良さやメンテナンス費用の安さなど、取り上げればきりがないのですが、非常に大きいのは充電機会の確保の豊富さにあるでしょう。

ガソリンスタンドで給油をしなければならない既存の車と違って、電気自動車の場合はコンセントと充電ケーブルがあれば、いついかなる場所でも給電することが可能となっています。

さらに言うと、電気自動車の普及率が低い日本でさえ、充電スタンドの数はすでにガソリンスタンドの数を大きく上回っており、EVの保有数が一定数増えたところで、充電機会に関しての不自由さは感じることはないと言えます。

ただ、電気自動車の充電は短時間では完了しないというガソリン車とは違う大きな問題点があります。

今後電気自動車を充電スタンドで給電する際の問題点

今後電気自動車を充電スタンドで給電する際の問題点

わかりやすくガソリン車と比較していきましょう。

電気自動車1台を急速充電器で満充電まですると仮定します。一般的に日本で普及している規格のものだと、最低でも30分程度は要します。料金支払いなどの画面操作の時間を計算すると、約33分は掛かる見通しです。

ところがガソリン車の場合、意図的に流量を減らしているセルフのものでさえ、ガソリン満タンに掛かる時間は1分程度で済みます。電気自動車同様に他に掛かる時間を計算したとしても、スタンドに滞在する時間は5分もかからないのです。

電気自動車では急速充電スタンドを利用した場合ですら、1台の充電時間は6倍程度かかります。単純計算で現存する日本の充電スタンドが全て急速充電に変更され、なおかつガソリンスタンドの6倍の数ほど存在しないと上手く回らないということになるのです。

全国のガソリンスタンドの数は年々減っており、現在はすでに3万箇所を切っていますが、全国民が所有する自動車が今、この時点で全て電気自動車に変わってしまった場合、全く同じような運用をしようと思ったら、急速充電スタンドだけで18万箇所必要となります。今日本に存在する急速充電スタンドの数は約8000基なので、充電渋滞を引き起こすのは目に見えてわかりきっています。

現実的ではありませんが、例えば数はカバーしたとします。結局充電する時間はガソリン車の6倍掛かるのではあれば、充電関連のストレスはガソリン車の比ではないでしょう。時は金なりということわざがあるように、時間を取られるというのは大きな問題です。

それでは、電気自動車を一体どのように運用していくことが理想的なのでしょうか?そこで自宅で充電が出来るという利点を上手く利用するのです。

満充電からスタート出来る強みがある

満充電からスタート出来る強みがある

もちろん、充電性能が大幅にUPして、満充電にかかる時間が短縮される可能性は大いにありえますが、ガソリンの給油時間と同等レベルになるというのは不可能に近いことです。

ところが、電気自動車は自宅のコンセントから充電が出来るという大きな利点があります。

2022年に販売予定で航続可能距離が200kmを切ると想定されている搭載バッテリーが少ない軽のEVを参考にすると、自宅のコンセントでの100V充電ですら6時間程度で済みます。毎日利用している方であっても、例えばガソリン車で毎日給油をするほど距離を乗っているという方はそう多くはないでしょう。

つまり、自宅で毎日満充電が出来るというのは、普段使いの場合であるならば給電施設を利用する機会がないということになります。

ガソリン車で遠出や旅行をする場合は、道中で一度は給油をすることもあるでしょうが、ガソリンスタンドでしか給油出来ないガソリン車と違って、電気自動車の場合は自宅で充電する基礎充電や、SAや道の駅などの経路充電、そして宿泊先や商業施設などの目的地充電と3パターンの給電方法があります。

日帰りで数百キロ程度運転することになる旅行であるならば、経路充電である充電スタンドの利用で30分程度はかならず時間が取られてしまいますが、長時間の運転での休憩は必須でしょうし、休憩しながら充電さえしておけば充電のために時間を取られるという認識にはなりません。

宿泊する予定の旅行であれば、相談さえしておけば目的地では必ずコンセントを貸してくれるので、また次の日は満充電からスタート出来るのです。

それもこれも全ては”基礎充電と目的地充電がある”からこそ可能なことであって、経路充電しか存在しないガソリン車には出来ないことなのです。

使い方によっては、電気自動車を購入してから基礎充電と目的地充電のみで運用することも当然可能ということになります。

まとめ

2022年以降は電気自動車の普及は必ず進みますが、充電に対して不安を持っている方はガソリン車同様に経路充電のみで考えてしまうからなかなか購入に踏み切れないのではないでしょうか?

電気自動車にしかない基礎充電と目的地充電を活用すれば、そもそも経路充電を利用する必要がないということになれば、充電スタンドの数などは緊急用に充電が出来る場所程度の認識になりませんか?

逆に言えば電気自動車の普及率を100%にするためには、この基礎充電と目的地充電は必須項目となるでしょう。

自宅に電気自動車用のコンセントを用意するのには多少コストは掛かってしまいますが、ストレスフリーで利用するためには必要なことです。むしろそれさえできれば、充電機会を考えることもなくなっていくことでしょう。

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