欧州で最も安価なEVを販売中のダチア!その性能はいかに?

欧州で最も安価なEVを販売中のダチア!その性能はいかに?

皆さんはダチアという自動車メーカーをご存知でしょうか?

ルノーグループの傘下であり、販売中の車種全てにダチア・〇〇と言った名称がついています。

そもそも新興国に向けての低価格ビジネスを売りにしていたため、先進国である日本には導入されず、あまり馴染みのない自動車メーカーといえるでしょう。

2017年頃に世界的に大ヒットしたPUBGというバトルロワイヤルのゲームにおいて、ダチアの車が登場したため、日本でも多少は耳にする機会は増えましたが、あくまで聞いたことがある程度の認識であるというのは否めません。

今回の記事では今後もしかしたら日本にも上陸するかもしれないダチアの情報を少しでも皆様にお伝えするために、そのダチアが2021年の3月に販売を開始した電気自動車がバカ売れしているという情報をキャッチしたので、その全貌を紹介したいと思います。

目次

その名もダチアスプリング!

ダチア社は上述しているようにその価格の安さに定評があり、初の電気自動車モデルとなったこのスプリングも例外ではありません。

フランス国内での価格は1万6990ユーロ(約221万円)~で国の補助金を差し引くと1万2403ユーロ(約161万円)となります。

また、これだけではなくエンジン車から電気自動車に乗り換えた際に追加の給付金があるので、全てが該当した場合たったの130万円でダチアスプリングを手に入れることが出来るというわけです。

ダチアスプリングの性能を見る

さて、気になる性能面ですが、補助金を活用しない場合であっても欧州で販売されている電気自動車の中では激安といえる部類なだけに、悪く言えばチープな出来栄えである可能性は否定できません。

航続可能距離やバッテリー容量を見ていきましょう。

航続距離
WLTP:225km(140マイル)
WLTPシティ:295km(183マイル)
バッテリー容量:26.8kWh
最高速度125km/h
前輪駆動
システム最高出力33kW(44ps)
AC充電(車載): 6.6kW 充電器
7.4 ACウォールボックスから5時間以内に0-100%に到達
3.7kWのウォールボックスで0-100%まで8.5時間以内
家庭用2.3kWコンセントで0-100%を14時間以内に達成
DC急速充電(オプション):最大30kW(1時間以内に最大80%)。
寸法 全長3,734mm、全幅1,622mm、全高1,516mm、ホイールベース2,423mm
トランク容量300L(オプションのスペアホイール収納スペース含まず)、リアベンチシート折りたたみ後約600L
保証期間:3年または10万キロ(62,140マイル)
バッテリー保証:8年または120,000km(74,600マイル)

バッテリー容量は他の電気自動車と比べて少なくなっているので、航続可能距離は200km前後となっていますが、そもそも130万円前後で購入出来るのであれば、セカンドカーとしての需要は大きく満たしています。

加えて、家庭用コンセントから充電した場合でも、0%~100%までの充電が14時間程度で完了するので、普段使いをする場合においては、家庭内のコンセントを用いて充電するだけで充分賄うことが可能です。

日本であれば新車で130万程度で購入出来る車がガソリン車の中でも限られるので、メンテンス費用やランニングコストを考えればダチアスプリングが人気になるのは当然のことといえるでしょう。

次に、2021年3月の発売から12月までの10ヶ月間で一体どれだけ売れたのかを紹介していきます。

販売台数は3万台を突破!

年末の段階で約28,000台を販売していることを公表し、さらに追加で28,000台以上の納車が残っていることを発表。

ダチアが2021年に販売した53万台の自動車のうちのおよそ5%(納車見込みを含めれば10%近く)を占めるという異例の事態となったのです。

ひとつ懸念材料があるとすれば、このダチアスプリングが中国で生産されているので納期が遅れているという点ですが、だからこそこの低価格を実現出来ているのであれば致し方ないといったところでしょう。

ダチアが日本で導入されたことはありませんが、この電気自動車が中国で生産されているのであれば話は変わってきます。

今後さらに爆発的な売上を期待出来るのであれば、新興国向けのビジネスモデルを大きく転換して、先進国向けへの販売にシフトする可能性も大いにありえることでしょう。

毎月数千台の注文があるこのダチアスプリング…今後さらに売上が増えるのは既定路線と言った感じでしょうか。

今後も海外の電気自動車の情報が入り次第記事にしていきたいと思います。

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