日産が欧州で新たなデザインのリーフを2022年に販売!
日本での電気自動車と言えば、日産のリーフ。
2010年に日本、そして全世界で導入された革新的といえるこの電気自動車は、その後長きに渡って電気自動車のシェア上位を誇ってきました。
ところが、2021年になって販売を発表した新型EVであるアリアが出るまで、その後10年間に渡って新型の電気自動車が導入されなかったのは意外とも言えることでしょう。実際に2022年1月に予約限定モデルのアリアが販売されていますが、一般販売向けは2022年3月から販売開始となるため、リーフが登場してから12年も経っていることとなります。
アメリカでは、テスラ社のモデル3が登場するまでは最も売れている電気自動車のタイトルを保持していましたが、その座を明け渡すどころか世界的に見ても人気は下火になってしまいました。日本の他メーカーでも、普段使い用の電気自動車が販売されることがなかった為、このような事態を招いたと言えるでしょう。
しかし、2022年になって欧州の日産法人が2022年モデルのリーフを販売することを発表したのです。
このリーフが今までの現行モデルと一体どのような違いがあるのか、早速見ていきましょう。
大きな変更点は見た目のみ
2022年型日産リーフは主に外観をリフレッシュしてイギリスとヨーロッパに登場するようです。
2022年モデルでは、それまでのものと比較しての変更点は
- ホイール、フロントグリル、リアに日産自動車のブランドロゴを追加
- 16インチまたは17インチアルミホイールの選択
- 外装色を一新、従来のモノトーン5色、ツートーン5色にパールブルーとマグネティックブルーが加わる
残念ながらこの3つのみとなっています。現在では日本では主流ではあるものの、海外では不遇を極めている、もはや探すことさえままならないとまで言われているCHAdeMO充電ポートは据え置きとなってしまいました。
2022年モデルの日産リーフのバッテリーを見てみると、40kWhと62kWhの容量が設定されたグレーとなっています。バッテリー容量にも変化がないというのは、驚きでした。新型リーフと呼べる代物ではないのかもしれません。車に大きく興味が無い方にとっては、本当にただ見た目が変わっただけなのです。
なぜ今デザイン変更なのか?
日産はリーフの販売が伸び悩んでいることが、あまり海外受けしないデザインであることが大きな要因であるとは思ってはいないでしょうが、リーフの性能自体が今現在の最新の電気自動車と比較しても劣っているものではありません。2025年までにリーフの販売を完全終了するアナウンスを出している日産ですが、充電ポートくらいは変化させてくる可能性は残されています。
リーフは、日産のモビリティ・エンパワーメントとその先のビジョンを形作る上で重要な役割を担ってきました。日産は電気自動車に関する専門知識を活用し、2030年度までに15種類のフルEVを含む23種類の新しい電動化モデルを投入する予定であるようですが、間違いなくリーフで培った経験を余すことなく費やしてくることでしょう。。
モデルチェンジしてリーフというブランドを今後も発展させていくのか、それとも別の新たなモデルを販売するのかという方向性が今回のデザインのみの変更で明確にわかりましたね。アリアを始めとして、今後の日産のEVに期待することにします。