EVは遂にここまで進化した!水上走行可能なFOMMONEとは?

EVは遂にここまで進化した!水上走行可能なFOMMONEとは?

FOMMONEは、FOMMという日本のベンチャー企業が独自に開発した電気自動車で実はタイで2019年には既に市販が開始されていたモデルとなります。

2013年に水に浮くEVを生産することを目標にFOMMは起業され、約5年後の2018年にはモデルタイプを発表、それから数年の時を経て2021年の1月に日本で軽自動車として販売出来るようにナンバーを取得したとのニュースが話題を呼びました。

昨今の日本では、梅雨の時期に毎年のように大雨の特別警報が発表され、河川の氾濫や土砂崩れによる被害などが拡大するようになってきました。道路の冠水などで車で移動することも出来ない状況が跡を絶たず、線状降水帯の発達により、突然の豪雨で避難する時間さえもないということが多発しています。

水に浮く電気自動車があれば、水上走行をして安全な地域に移動することが出来ますし、河川の氾濫や津波などに巻き込まれたとしても、車が沈まないことに加えて移動も出来るので、比較的安全に避難することが可能です。

外国と比べて災害が多い日本で、いよいよ販売開始となったFOMMONE。今回の記事ではその性能と価格を詳しく掘り下げていきましょう。

FOMMONEの基本スペック

FOMMONEの基本スペック

まずは性能から紹介していきます。

乗車定員:4名
最大出力:10kW
最大トルク:560Nm
最高速度:80km
航続距離:160km
バッテリー:2.96kWh×4(Li-Ion)
充電時間:7.5時間

写真で見る限りでは2人乗りの小型車両にも見えますが、軽自動車の分類なのでこのサイズでも4人乗りが出来る設計となっています。後部座席用のドアがないので、前の座席を傾けて乗り込む形となるので、サイズを考えれば少し窮屈と言えますね。通常4人乗り用として購入する場合はストレスを感じる場面があるかもしれません。

軽自動車ではありますが、最高速度は80kmまでしか出ません。高速道路を走ることは問題ないのですが、速度が出ないのでFOMMONEを使ってどこかへ遠出をするというのは他の電気自動車と比べてもあまり向いていないでしょう。

航続可能距離は満充電で約160kmと、日産のリーフと比べると1/3程度の性能となっています。電気自動車の走行可能な距離はバッテリー容量で決まります。FOMMONEはそれが13kWhのものを搭載しているため、どうしても航続距離は短くなってしまいます。

充電時間は7.5時間ほどなのですが、FOMMONEは急速充電に対応していないものの、家庭用のコンセントから充電が可能となっています。電気自動車を購入した際には必須となっていた家庭用の充電設備の設置にかかる費用が一切ないのはメリットのひとつと言えるのではないでしょうか?

FOMMONEの2大特徴!

FOMMONEの2大特徴!

基本スペックを紹介したところで、次はFOMMONEの顔とも呼べる他のEVとは全く違う性能を持っているいわゆる2大特徴を説明していきます。

水害時に水に浮き水面移動が可能な耐水害設計

大前提として、ガソリン車などのエンジンは酸素がないと動きません。ところが電気モーターなら防水加工がしっかり施されていれば水中でも稼働させることが出来るという特徴があります。

その点に着目し、耐水害用に特化させて開発されたのがこのFOMMONEです。

タイヤのホイール部分がフィンのようになっていて、水中では水を後方に押し出す事で進むことが可能というわけです。ちなみにハンドルを切ることで左右への移動も出来ます。ただ水に浮くだけではなく、地上と変わらないやり方でしっかりと操作することが出来ます。

車体や内部の構造も気密性が高められており、コンパクトかつ重厚感のある仕上がりとなっています。

水面での移動が可能だとは言っても、一度水に浸かって浮きながら走行してしまった場合は整備が必要ですし、あくまで緊急用で水に浮くことが出来るだけなので、普段使いで水の中に入っていっても問題がないわけではありませんので注意が必要です。水陸両用ではないということですね。

アクセルペダルがない

これは今までの自動車の中でも特異と言える点です。

アクセルはハンドルの両側にあるパドルで操作します。手前に引くのとアクセルを踏むのが同等の意味を持っており、パドルを離すと回生ブレーキが作動します。脚元にはブレーキペダルしかないので、操作のほとんどを手元で行うことになるという点が一般的な自動車や電気自動車と大きく違うところです。これのメリットとしては、アクセルペダルとブレーキペダルが隣同士で並んでいることで踏み間違いをしてしまうという事故を未然に防ぐことが出来るという点です。

ただ、両手をしっかりと使って操作することが多くなるので、運転中は疲れやすくなってしまうというデメリットがありますが、ハンドルの形が丸ではなく長方形のようなデザインをしているので、ハンドルをしっかり握って操作しながらも疲れにくい形状となっているのも特徴のひとつと言えるでしょう。

気になる価格は?

気になる価格は?

現時点での販売価格は税込みで275万円です。

国や地方自治体から補助金が出ているとは言っても、航続可能距離で算出されてしまうので、160km程度の場合だとおよそ13万円しか補助金が出ません。軽自動車の区分の中ではダントツで最高値であり、中々手が出しにくい値段ではあるかもしれません。

ただ、水害が多い日本で災害が発生してからの避難が難しかった現状を打破することが出来る水に浮くという設計は革新的で実用的ですし、災害対策という点で見ればFOMMONEに勝るものは何一つありません。

V2H機器と連携させることが出来れば、普段使いだけではなく防災車としては完璧と言っていい性能を誇ります。生産台数が増えてくれば200万円を切ることも十分可能だとFOMMは断言しているので、今後はもっとお求めやすい価格になっていくのではないでしょうか?

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