目的地施設特化型EV充電スタンド”PLUGO BAR”って一体何?

目的地施設特化型EV充電スタンド

EVやプラグインハイブリッド車向けのサービス提供を行っている株式会社プラゴが2021年4月2日に目的地インフラの普及を目指した、日本初となる目的地施設特化型のEV充電予約サービスの提供を開始した事は、電気自動車界隈で話題となりました。

その予約サービスと連動しているのが、プラゴが販売導入している普通充電スタンド”PLUGO BAR”です。

予約が出来る充電スタンドというのは画期的なサービスではありますが、目的地において充電スタンドを確実に使える利点の他にも、様々な付加価値がついており、まさに目的地充電の理想形と言える形のサービスが完成したと言っても過言ではありません。

そこで、今回の記事では”PLUGO BAR”の製品情報について詳しく掘り下げていきます。

目次

PLUGO BARの外観や基本スペック

PLUGO BARの外観や基本スペック

高さ:1m65cm
幅/奥行:15cm×15cm
定格:200V 20A(単相式)
設置場所:屋外・屋内

PLUGO BARは見ての通り非常にスタイリッシュな外観となっており、木目調のものやコンクリート調のものなど、およそ22種類の中からデザインを選ぶことが出来るようになっています。

目的地充電の中でも、旅館やホテルと言った場所では、従来の一般的なモデルのものであれば景観を損なう為に、充電スタンドの設置を行っていないところもあります。PLUGO BARなら、その心配の必要はありません。

基本スペックで言えば、高さは他の普通充電スタンドと比べるとやや高いかほぼ同等程度のものですが、設置型のタイプの中では幅と奥行きがかなり狭くなっており、また正方形なので、設置のスペースをほとんど取りません。非常にコンパクトな筐体なので視覚的なノイズを感じにくい設計となっています。

定格は単相式の200Vなので、一般的な電力プランで対応できることに加えて、電圧が低いことによる安全性の高さも特徴のひとつと言えるため、特に旅館などでは重宝する規格となっています。

ただし、充電ケーブルはついていないので車載のものを利用しなければなりません。

PLUGO BARのメリットを紹介

PLUGO BARのメリット

外観を損なわないデザインというメリットの他にも、Web予約サービスと連動させることによって導入する施設側にも、利用するユーザー側にも様々なメリットがあるとプラゴは発表しています。

今後実装予定のサービスも含めて紹介していきます。

施設側のメリット

・誰がいつどのくらい使用するかの事前把握が可能
・予約業務や車両移動の低減
・アーリーアダプターとなるEVユーザーの集客
・施設の予約システムと連携が可能(今後実装)

ひとつひとつは細かいメリットではありますが、EV利用者の為に業務のリソースをはかなくて済むようになるので、人件費を抑えることも可能となります。

プラゴのWeb予約サービスを利用して貰えれば、施設側で管理する必要がなくなるので、そういった点は大きなメリットと言えるのではないでしょうか?

利用者側のメリット

・充電時間を决められるのでスケジュール管理がしやすくなる
・スマホと連動した課金システムで充電用カード不要
・充電器に近づくと近くの店舗のクーポン等を受け取ることが出来る

事前に課金しておけばスマホで決済することが出来ることに加えて、PLUGO BARを利用することで、目的地近くの店舗をお得に利用可能という点も見逃せません。

従来の普通充電スタンドであれば、他に利用者がいた場合、長い待ち時間が発生することに加えて、満足に充電することもままならないので、移動に制限がかかってしまうこともありました。

ひとつの充電スタンドを確実に確保出来ていれば、道中の経路充電などでも逆算して利用することが出来ます。

PLUGO BARには国の補助金が出る

2021年6月3日に株式会社プラゴは、このPLUGO BARが充電設備設置事業における補助金対象製品に認定されたと発表しました。

これによって、商業施設、宿泊施設、マンション、事務所、工場におけるPLUGO BARの購入および設置工事にかかる費用において、所定の条件を満たす事業についての補助金の適用が可能になったわけです。

詳しい補助金の内容については以下の記事をご確認ください。
【2021年最新版】充電スタンドの補助金情報をわかりやすく紹介!

今後の充電スタンドの発展に期待

先日、政府が2030年までに全国の充電スタンドの数を15万基まで増やすことを発表したばかりですが、ただ数を増やすだけではなく、充電スタンド自体の進化も課題であると言えるでしょう。

電気自動車の充電はどうしても時間が掛かってしまうことがネックと言えるので、経路充電で利用されることの多い急速充電器なども、今以上の規格のものでなければストレスフリーで移動するというのは、今後電気自動車の普及が進むにつれて困難になっていくことでしょう。

プラゴが提供しているPLUGO BARが契機となって、さらなる充電スタンド業界の発展に期待したいところですね。

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