ABBが世界最速となる電気自動車用の充電スタンドを発表!3分で100kmの走行が可能

ABBが世界最速となる電気自動車用の充電スタンドを発表!3分で100kmの走行が可能

日本の急速充電スタンドが最大規格を50kWと制限されてから、およそ10年が立ちました。国からの補助金のおかげで、この期間で全国に設置された急速充電器数は述べ8,000件にも届く勢いとなっており、設置数だけで見れば海外にも勝るとも劣らないほど電気自動車社会に向けてのインフラ設備は整ってきています。

海外に目を向けてみると、日本と比べて当初の充電スタンドの普及率は大したものではなかったのです。ところが、最大規格を50kWと制限している日本とは違って、充電スタンドの進化はすさまじく、数は変わらなかったとしても、その性能には大きく差が出る結果となってしまいました。

最大規格250kWで充電が出来るという、テスラのスーパーチャージャーが日本に上陸したことは記憶に新しいですが、そこから1年も立たないうちに、ABB株式会社が9月末日に世界最速と豪語する、電気自動車用の充電器を発表。ここ最近のEV促進に向けての世界の情勢は目まぐるしく動いており、日本は完全に取り残される形となりました。

今回はABBが発表したばかりの最新の充電スタンドについて詳しく紹介していきます。

ABBとは?

ABBとは?

ABBグループ は、電力関連、重電、重工業を主たる業とする、スイスに本社を置く多国籍企業で、100カ国以上でビジネスを展開しています。日本では品川区に本社を構えており、世界4大産業用ロボットメーカーのひとつに数えられるほどの大企業です。

充電設備に関しては、”Terra”シリーズと呼ばれるスタンド型のものを販売しており、Terra24~184までの間で、合計5つのモデルが現時点で出ています。数字が小さいものが古い機種となっており、最大出力がそのまま数字になっています。Terra184であれば、180kWで充電が可能です。

日本との関係も深く、この2020年の7月に販売開始されたTerra184は株式会社e-Mobility PowerがEV充電インフラを最新化するために、新増設はもちろん、更新時期を迎えた低出力充電器をTerra184に交換し続けています。(※最大出力は180kWですが同時2台接続が出来るタイプのものなので、その場合最大で90kWしか出ません。)

また、EV充電器の行動設置に関する実証実験に置いてもこのABBのTerra184が採用され、令和3年の6月8日~令和4年の3月下旬まで、横浜市にてその記録を取り続けています。

すでに設置してある急速充電スタンドに関しては、老朽化で利用不可にならない限り、最大で50kWでの充電となってしまいますが、2021年の秋以降は200kWで6口充電可能(最大でも90kW)の充電スタンドをようやく設置することを発表。ABBも社会実験において、その一端を担っています。

世界最速充電スタンドの名前はTerra360

前回の新型発表が2020年の7月だったので、わずか1年ちょっとで新たな充電スタンドの登場です。

Terra360は、その名の示すとおり最大出力は360kWとなっており、理論上は今現在販売されているEV全て含めても、満充電まで15分以内で可能という代物です。

3分未満の充電でも航続可能距離100km程度を実現しており、最大で4台の車両を同時充電出来るように設計された唯一のモデル。(4台同時接続の場合、最大でも90kWの充電となります。)

これまでも他社メーカーが販売しているモデルであれば、250kW~300kWの容量となっていましたが、これらは同時接続は2台までとなっており、どちらかと言えば1台の充電速度を速くするために容量を増やしたと言うよりも、4台接続ができ、なおかつ充電時間にも速さを求めるようなマルチスタイルの意味合いの方が強いと感じました。

あまりにも速すぎる充電時間だと、バッテリーの劣化を早めてしまうというのは認められているので、逆にバッテリーを懸念して利用がされないという可能性を複数同時接続で潰しているという柔軟性を持った充電スタンドであると言えます。

また、これ一台で4台を同時に充電できるという性能を誇りながら、かなりスタイリッシュなデザインでそこまで場所を取らない大きさとなっているのもポイントのひとつでしょう。

欧州では2021年末から販売が開始されますが、アジアを含めた他の国では2022年から随時販売となります。日本でも導入されるかどうかというのは決定事項ではありませんが、上述しているようにすでに他のTerraモデルが日本で採用されていることに加えて、最大同時接続4台分かつ、1台で90kWまで出力可能というのは、今後の日本の充電スタンドのメタにばっちりハマっているので、来年以降に日本でもこのTerra360を目にする機会が増えるのではないでしょうか?

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