エネチェンジが法人向けのEV充電サービスを開始、月額9,800円で初期費用なし
日本は世界的に見ても、急速充電スタンドや普通充電スタンドの数は比較的多い部類に入ります。2020年に発表されたGlobal EV Outlook 2020によると、当時の全世界の充電スタンド数は合計で約90万ほど存在しており、そのうちの6割が中国が占めていたのです。
日本にはおよそ3万箇所に充電スタンドが設置されているので、残りの4割である36万箇所の充電スタンド数のうち、1割程度を占めていることになります。中国を除けば、全世界に存在する充電スタンドの10%が日本に存在しているということです。
今回エネチェンジが発表した【エネチェンジEV充電サービス】は充電スタンド数のさらなる増加が見込める革新的なアイデアだと思います。その内容を見ていきましょう。
目次
エネチェンジEV充電サービスの概要
エネチェンジEV充電サービスは、主に駐車場運営を行っているオーナーやその大きさに関わらず、駐車スペースを持っている商業施設などに向けてのサービスとなっています。その内容に関しては、大きく分けて3つの特徴があります。
初期費用0円
充電スタンドを設置する法人向けには一定の条件を満たせば補助金が出るのですが、充電スタンドの本体費や工事費を全て補えるわけではありません。数十万~数百万の手出しはどうしても必要になってきます。
エネチェンジEV充電サービスを利用して充電スタンドを設置した場合、その設置に必要な金額は全て無償となります。シンプルな料金体系で例えば7年契約であれば毎月9,800円という月額利用料のみの支払いで追加で発生するような金額も一切ありません。
機器保証・保険込み
月額利用料金の中には、機器保証や保険代金も全て含まれています。契約期間中のメンテナンスや故障の際にかかる金額もなく、設置後も手厚い保障が約束されているのです。
また、EV充電システムの利用料や決済端末の利用料通信量も込み込みなので、EVの充電スタンドの仕組みや支払い体系を全く知らない方でも安心して利用が可能となっています。
クレジットカード決済標準搭載
EVを販売しているメーカーごとの充電カードや、充電スタンド側の会員システムなども存在しておらず、どなたでも利用可能なようにクレカ決済を標準搭載しています。
充電カードを持っていない人も当然いるので、クレカ決済が出来ない充電スタンドは利用者が少なくなりがちなのですが、そういったロスを避けることが出来ます。
注意点
エネチェンジEV充電サービスはリース契約となるので、設置された充電スタンドの所有者は自分ではありません。
また、設置場所によっては工事内容や工事費、月額料金が増額する場合があるので、注意が必要です。
設置した充電スタンドでの売上は全てオーナーに還元されるわけではなく、一部となっています。
まとめ
エネチェンジEV充電サービスは、料金体系もシンプルなので電気自動車のことを全く知らない方にとっても非常に利用しやすく、魅力的なサービスとなっています。
マンションなどの駐車場にも設置しやすくなったので、今後はエネチェンジEV充電サービスを利用する方も増え、充電スタンド数もさらに増加していくことでしょう。