実際電気自動車ってありなの?メリットやデメリットを一挙紹介!

実際電気自動車ってありなの?メリットやデメリットを一挙紹介!

電気自動車の普及率は現在では1%程度となっていますが、充電スタンドの増加や太陽光発電システムの設置にともなって、今後はさらに加速していくことが予想されています。

2030年代半ばまでに100%の普及率を目指すという国の方針が2020年末に発表された以上、今現在ガソリン車に乗っているという方でも、電気自動車が購入の選択肢となる時代がもうすぐそこまでやってきています。

ただ、ガソリンスタンドは民間企業が運営しているものなので電気自動車の普及をさせたいがために、撤廃してしまうということは出来ません。ガソリン車をどうしても乗りたいという方もいらっしゃるでしょうし、需要と供給を考えれば100%の普及というのも現在の状況では難しいと言えます。

電気自動車の普及に合わせて利用しやすい社会になっていくのは確定事項ではありますが、我々利用者から見て、実際に電気自動車を購入するのはありなのかどうか。今回の記事では電気自動車とガソリン車の比較をしつつメリットやデメリットを紹介していきます。

目次

電気自動車のメリットは?

電気自動車のメリットは?

まずはメリットからです。ガソリン車の利用経験しかない人が大半で実際に両方に乗って比べてみた方は少ないのではないでしょうか?乗り味やコストの面を考えると電気自動車の良い意味で驚くべきところがいくつも見えてきます。

音や振動がほとんどない

電気自動車はその名の通り電気で動きます。バッテリーから電気を排出してモーターを動かすので、エンジンが必要ありません。電気自動車にはそもそもエンジンがついていないのです。

ガソリン車の場合はエンジンをかける際にセルモーターがまわる時の音はもちろん、エンジンがかかった後は始動音や振動が常にしています。これが車の基本ではあったので、気になってしまう方は今までいなかったでしょうが、電気自動車に一度でも乗ると、その差に驚くと思います。

高速道路などでも後部座席に座っている同乗者に声量をあげて話しかける必要もありませんし、停止している際は一切車の音がしないのです。最近ではガソリン車でもブレーキを踏んで停止するとアイドリングストップをしてくれる機能が搭載されていますが、発進する際にタイムラグが出てきてしまうため、若干ストレスを感じてしまう面もありました。

電気自動車の場合は始動させてから停止するまで、いついかなる場面でも静かなのです。

メンテナンスが楽

上述しているように電気自動車にはエンジンがありません。つまり、ガソリン車において定期点検や車検の際に必ずと言っていいほど交換する必要の出てくる、エンジン周りのメンテナンス費用が0円となります。

エンジンに使われている部品は非常に多く、エレメントやベルト関係、冷却機構などその全てが消耗品です。ひとつひとつは高額なものではありませんが、全てを交換するとなると数万円はざらにかかります。それに加えて頻繁にオイル交換をする必要があるので、ガソリン車の維持費は決して安くはないものです。

電気自動車の場合、タイヤの交換やワイパーなどの走行面での消耗品の交換があるとはいえ、継続的に交換しなければならない部品やオイルなどがなく、寿命を迎えたバッテリーを交換する程度で済みます。

回生ブレーキで効率がいい

電気自動車には必ず回生ブレーキが採用されています。回生ブレーキというのは簡単に言えば、停止時の運動エネルギーをそのまま発電に回すというシステムなので、走行時に使った電力を回復しつつ、車を減速させることが出来るというものです。

さらに大きなメリットとして、ブレーキパッドの摩耗が非常に少ないことが挙げられます。ガソリン車のブレーキパッドの交換目安が4万km~5万kmと言われているのに対して、回生ブレーキを採用している電気自動車の場合はその倍ほどは持つと言われています。

ガソリン車と比べていかに維持費が掛からないかが良く分かりますね。

電気自動車のデメリットは?

電気自動車のデメリットは?

上記のようにガソリン車と比べると優れている点はいくつもありますが、当然劣っている面も少なからず存在しています。ただし、先に言っておきますがこのデメリットはエンジンなどの主要部分で改善しようもない面ではないので、今後はこのデメリットも無くなっていく可能性のほうが高いということは念頭においておきましょう。

航続距離が短い

車種の違いでガソリンの容量の差はあれど、ハイブリッド車の中で満タンで航続距離が一番長いのはトヨタのプリウスだと言われています。その距離はなんと1,300km前後…普段使いでしか使用しない場合は月に一度の満タンで済みます。

日本車の電気自動車で一番有名なのは日産のリーフですが、上述した回生ブレーキで再利用可能な電力を含めず、単純なバッテリーのみで計算した際の航続可能距離は280km~450kmです。

給電機会はガソリン車と比べて増えてしまいますが、月に1回程度の給油が3回~5回程度に変わるのはそこまで大きな違いではありません。航続距離が短くなるのは普段使いを行う上では問題にはならず、車で遠出する際により顕著に感じる部分でしょう。

現状ではロングドライブをする際は圧倒的にガソリン車のほうが良いと言えます。

充電スタンドのリサーチが必要

充電スタンドの数は全国的に増えており、ガソリンスタンドの数と変わらないほどまで設置が進んできていますが、ガソリンスタンドのように大きく目立つものではなく、SAや道の駅を除けば商業施設やコンビニなどの駐車場の一角に設置されているのが現状です。

航続距離が短い電気自動車の場合は、一度の遠出で最低でも一回は充電スタンドを利用します。高速道路を使わないのであれば、道中の充電スタンドの場所をリサーチする必要が出てきます。

移動に融通が利かなくなってくるので、特に目的地を決めずにドライブを楽しむという乗り方にはあまり向いていません。また、急速充電が出来る場所がない場合は、充電するためだけに数時間の足止めを食らうので、こうなってくると時間のロスも気になってくるでしょう。

まとめ

乗り心地やメンテナンス面で大きなメリットがある電気自動車ですが、航続距離の短さや充電スタンドの設置場所のリサーチが必要ということ、充電に掛かる時間などのデメリットもあり、まだまだどちらの方が良いというのは断言出来ない部分ではあります。

ただ、航続距離は新車が出るたび伸びてきていますし、プリウスを比較対象にしてしまったので大きな違いとなりましたが、軽自動車であれば満タンで300km~400km程度の走行しか出来ないので、ガソリン車と遜色ないと言っても過言ではないのではないでしょうか?

充電スタンドの数も年々増えており、普通充電や急速充電の他にその間の性能を持つ中速充電の開発も進んできています。充電スタンドの障壁も近い将来なくなるでしょうし、現在抱えているデメリットがまったく気にならなくなってくるのも時間の問題だと思います。

Follow me!