EV車の充電スタンド【イオン編】
全国で知名度がナンバーワンと言っても過言ではない商業施設であるイオン。
イオンでは、電気自動車やphev車の普及に対応するために、その大規模な駐車場の一角に電気自動車の充電スタンドを設置しており、2008年に初めて設置を完了してからは、新たに開店するショッピングセンターの大部分に充電スタンドを設置し続けてきています。
2021年現在では全国で200箇所を超える充電設備が設置されていますが、その利用方法や条件、設置されている充電スタンドの種類など、都道府県や利用者数によって異なっています。
そこで今回の記事では、イオンに設置してある充電スタンドについてあれこれをまとめてみましたので利用の際の参考になれば幸いです。
目次
EV充電器の設置基準あり!
上述しているように商業施設の中ではトップクラスの充電スタンドの設置数を誇るイオンではありますが、新規で開店する場所全てに充電設備を整えているわけではありません。
詳しく公表されているわけではありませんが、駐車台数4,000台で急速充電器5台に普通充電器が20台という設置数が基本となっているようです。
これはあくまで基準といっても最初からこの数を設置している場合は稀で、例えば丁度駐車台数が4000台となっているイオンモールむさし村山では、普通充電器は20台設置されてはいるものの、急速充電器はたったの1台しか設置されていません。
充電スタンドの設置は補助金が出ており、商業施設の場合でも例外ではありませんが、急速充電器は大規模な工事や費用が掛かるので、設置基準を満たしていたとしても、電気自動車の普及率が1%未満の現状ではなかなか増やしにくい現状ではあるのではないでしょうか。
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ただ、普通充電器に関しては基準台数よりも多く設置されている箇所が大半で、駐車台数が1700台のイオンモール東久留米では、急速充電器が設置されていない代わりに普通充電器が14台も設置されています。
イオンは複合施設ではあるので様々なテナントが入っています。30分程度でほぼ全ての車種で満充電が完了してしまう急速充電は、滞在時間と比べて早く充電が終わるので、利用者の制限はないものの、どちらかと言えばイオンモールの利用者というよりも急速充電を利用したい方向けに設置をしている意味合いが強いと言えますね。
イオンの充電設備の利用方法!
イオンは公共施設ではないので、利用するにはある一定の条件があります。この条件を満たせば基本的には誰でも利用可能なのですが、最初の1回目は少し手間かもしれません。
WAONカードがあれば割安
NCSのカードを持っている方でもそれぞれの契約内容に基づいて利用は可能ではありますが、カードの発行元によっては利用不可能な場合もあり、WAONカードを持っていない方は作っておくと安心でスムーズに充電することが出来ます。
ただ、形式としてはWAONカードの残高からの引き落としという形となるため、チャージをしておく必要があります。充電スタンドが設置してある駐車場近くにチャージ出来る機械が設置されていれば問題はありませんが、大半の方は買い物を始める前に充電設備を利用するので、チャージが完了していない場合は一度チャージする為にイオンに入店しなければなりません。
後払いではないので、ストレスなく利用するためには買い物終了後に次回充電分のチャージをしておくと手間を省くことが出来ますが、それ自体を手間に感じる方もいるでしょうから、慣れるまでに少し時間が掛かるのはネックでしょう。
利用料金は一律!
イオンの充電スタンドの利用料金はWAONカードを持っている方とそうでない方とで異なっています。NSCカードの場合は契約した料金据え置きとなりますが、WAONカードであれば毎回決まった金額で利用可能です。
急速充電の場合、1回30分で300円と固定した金額が設定されており、NCSカードであれば急速充電は1分につき15円掛かるので、30分最大で利用すれば450円です。WAONカードで利用する方がなんと150円分も安くなっています。
普通充電の場合、時間毎に料金が決められており、1時間~3時間まで1時間追加するごとに120円のプラスで利用出来ます。1時間なら120円、2時間なら240円、3時間で360円というような感じですね。利用したい時間を1・2・3時間から選ぶ形となります。
NCSカードであれば1分で2.5円の換算なので、60分であれば150円と3時間の充電でも90円ほどしか変わらないのですが、NCSカードは別途月会費がかかりますし、その金額も決して安いものではないため、いかにイオンでWAONカードを利用して充電するのが割安かがわかると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?イオンでは今後も充電設備を充実させていくことが公言されており、今充電設備が設置されている箇所でもその設置台数の増加や、大型店舗ながら未だに設置されていない場所でも順次設備を整えていくことでしょう。
WAONカードを利用する場合は、格安で充電することが出来ますし、普段使いでしか利用しない場合は自宅の充電スタンドとイオンの充電スタンドさえあれば電気自動車であってもガソリン車同様に何不自由なく生活が出来るでしょう。
今回は商業施設イオンの充電設備について紹介しました。近くにイオンがある方はぜひ利用してみてはいかがでしょうか?