【2021年最新版】V2Hの補助金情報!
電気自動車に溜めた電気を家庭内で再利用するシステムのことを指すV2Hですが、国から様々な補助金が出ているのをご存知でしょうか?
電気自動車の購入と同時に申請することが出来るものや、既に電気自動車を所有している方に向けて後付けで設置する際に申請することが出来るものなど、V2Hには多くの補助金が存在しています。
注意点として、複数の補助金を申請することは出来ないので、それぞれ指定してある条件に合致したものを自分で選ぶ必要があるということです。受け取ることが出来る金額も違うので、実際にはもっと高い金額を受け取れる補助金の申請が出来た場合、安く導入出来るとしても少し損をした気分になるでしょう。
そこで今回の記事では、どのような補助金が存在しているのか、またどういった条件があってどれくらいの金額を受け取ることが出来るのかをまとめてみましたので、申請する際の参考になれば幸いです。
目次
申請出来る補助金は3種類!
2021年4月現在で申請可能なV2Hの補助金は3種類存在しています。上述している通り、どれかひとつしか申請出来ないので、【環境省補助金】【経済産業省補助金】【CEV補助金】の3つのどれか条件や金額の折り合いがつくものを選択しましょう。※CEV補助金は電気自動車の購入のみ対象となる補助金なので今回は省きます。
電気自動車の購入の際に出る補助金と合わせたものしか存在していません。既に電気自動車を持っている方で、V2Hの機器だけを設置したいという方では申請が出来ないので、そこは大前提として理解をしておきましょう。
環境省補助金
こちらの補助金の正式名称は【再エネ電力と電気自動車や燃料電池自動車等を活用したゼロカーボンライフ・ワークスタイル先行導入モデル事業】と言います。
補助金:最大80万円(グレードで異なる)
対象:個人、民間事業者(中小企業)、地方公共団体等(リース購入も対象)
条件:クリーンエネルギー自動車の購入に加えて
①自宅/事務所等の電力を再生可能エネルギーで100%電力を調達すること
②政府が実施する調査にモニターとして参画すること(4年度に渡り毎年1回程度のアンケート調査に協力)
V2HまたはV2L同時購入した場合
・V2Hは本体の1/2(最大75万円)
・V2Lは本体の1/3(最大50万円)
工事費最大40万円(個人)、法人等の場合最大95万円
こちらの補助金を申請する際に大きな障壁となるのは、条件①の再生可能エネルギーで100%電力を補給しなければならないというところでしょう。
これだけ見ると太陽光発電で生み出した電気のみで電気自動車を動かし続ける必要があるようにも思えますが、太陽光発電さえ設置してあればこの条件は満たされるので、V2H機器を太陽光発電と連携させることが出来る人のみが申請出来る補助金であるという捉え方をしていただければイメージしやすいかと思います。
②の条件はアンケートに答えるだけで済むのであってないようなものです。太陽光発電を設置していない方でも、電気自動車を購入する際に合わせて設置するのであればこの補助金は申請が出来ます。
個人であれば、電気自動車の購入とV2H機器の購入とを同時に行う場合、この補助金では工事費込みで最大195万円ももらえることになります。
経済産業省補助金
こちらの補助金の正式名称は【災害時にも活用可能なクリーンエネルギー自動車導入事業費補助金】と言います。
補助金:最大60万円(グレードで異なる)
対象:個人のみ(リース購入も対象)
条件:クリーンエネルギー自動車の購入に加え
①充放電器(V2H)/ 外部給電器(V2L)導入とあわせての車両購入であること
②車両や設備の活用状況等のモニタリング調査に参画すること
③災害が起こった場合、可能な範囲で自治体に協力すること
V2HまたはV2L同時購入した場合
V2H 本体の1/2(最大75万円)
V2L 本体の1/3(最大50万円)
工事費最大40万円
法人等も申請可能だった環境省補助金とは違って、経済産業省の補助金は個人のみが対象です。車両に対する補助金の最大金額は環境省補助金の80万円と比べると、20万円安い最大60万円までとなっています。
自宅に太陽光発電を設置していない方がV2H機器を合わせて導入する場合に申請出来る補助金はこちらだけとなっています。車両に対する補助金額は少ないですが、V2Hに対する補助金や工事費は環境省補助金と全く同じなので、実はこの2つの補助金は太陽光発電を設置しているかしていないかで選択が分かれるくらいの違いしかないのです。
今回紹介したのはあくまで国が提供している補助金だけなので、実際にはこれら2つの補助金に加えて、追加で申請可能な地方自治体の補助金や、65歳以上が対象となるサポカー補助金など、最大で百万円を超える国の補助金にプラスαが出来る金額が用意されています。
年度毎に用意されている補助金の内容や金額は異なりますし、V2H機器の設置に来年度以降も補助金が出るとは限りません。今後は、積極的に普及を促しているのにまだまだ普及率が少ない現状の金額以上の補助金が出ることは正直に言って考えにくく、金額の天井は見えていると思います。
電気自動車の購入と合わせてV2H機器の設置をお考えの方は即決して購入した方が良いと思いますよ!