EV車の充電スタンド【ホテル・旅館編】

EV車の充電スタンド【ホテル・旅館編】

今回はホテル・旅館編となります。

車を移動手段として旅行をする場合、ホテルや旅館などに宿泊することになるのですが、こういった場所で電気自動車を充電することを目的地充電と言います。

観光施設や以前紹介した商業施設のイオンなどもこの目的地充電に該当するのですが、滞在時間がそこまで長くはなく、商業施設の場合はわざわざ遠出をして近くのイオンではなく遠くのイオンを利用することも少ないため、あれば便利だけどわざわざ長時間利用するまでもないということが割と結構あります。

ホテルや旅館などの場合は宿泊が大前提です。最終目的地であり、なおかつ長時間の運転を行ってきているので、目的地充電の中でも非常に重要な位置付けとなっています。

そこで今回の記事では、ホテルや旅館に設置してある充電スタンドについて利用方法や設置してある出力についてまとめてみましたので、利用の際の参考になれば幸いです。

目次

設置基準はある?

チェーン展開しているビジネスホテルや、一般的な旅館で設置基準などは特になく、その会社独自で判断して充電スタンドを設置している場合が大半となっているようです。

現在は国から充電設備の設置に対しての補助金も出ていますし、電気自動車を所有している方は充電設備が整っていないホテルや旅館を宿泊先として選択することはほぼないため、ホテルの場合でも旅館の場合でも、充電スタンドの設置に積極的になっているようです。

ただ、2020年度は国内の充電設備数がおよそ1000基ほど減ってしまったのですが、その主な撤去場所は宿泊施設となっています。新型コロナの影響で旅行者自体が減ってしまっている影響が出ており、整備やメンテナンスに掛かる対費用効果が良くないため撤去しているところも多いようです。特にチェーン展開しているホテルよりも旅館などでこういった自体を招いています。

今後はコロナの収束を目処に一度撤去した場所でも再配置が期待されますし、このご時世に旅行を控えている方も大勢いると思いますので、満足に旅行に行ける環境さえ整えば、需要の増加で爆発的に設置が増えるでしょう。

ホテル・旅館の充電設備の種類や利用方法

設置基準はある?

充電設備の種類はホテルによってまちまちで、例えば全国展開しているホテルルートインなどでは、約200箇所に設置している全ての充電設備が普通充電器となっています。チェーン展開しているホテルの中では全国で一番数が多いのがこのホテルルートインです。

他であれば、都心や人口が多くホテルの利用者自体が多い場所に絞って設置している場合が大半で全国でも数箇所にしか存在していません。全国展開しているからといってどの場所でも充電設備が整っているのはホテルルートインだけなので、宿泊先に充電スタンドがあるかどうかを調べるのは当然必要になってきますね。

急速充電器を設置しているところもある!

ホテルに到着した時点ですでに観光を終えて、到着後に出かける宿泊者が少ない場所や地域などでは普通充電器しか設置されていない場所が多いのですが、近くに観光する場所が多いところでは急速充電設備を設置しているホテルも少なからず存在しています。

さらに言うと、ホテルは24時間営業なのでホテル宿泊者以外にも当然充電スタンドを開放しています。交通量の多い場所で近くに他の充電設備がない地域では、目的地充電ではなく経路充電としての意味合いを持たせた充電場所となっているホテルもあり、そういうところでは急速充電器が設置してあることが多いですね。

利用方法は?

eMPに提携しているカードであれば、どのカードでも利用が可能となっていて、料金等はその契約しているカードごとに決まっています。これは自宅に設置してあるもの以外はほぼこのシステムが導入されているので充電カードを持っている方は特に気にする必要はないでしょう。

また、道の駅と同様に無料で利用可能なホテルや旅館も存在しており、特に宿泊者に対して優遇しているところが非常に多くなっています。一般的に家庭用に設置するコンセントタイプのものや鍵をかけて使用を制限している場所もあるので、そういった場所では駐車場の管理人やフロントに声をかけて、許諾を得る必要があるので注意しておきましょう。

ホテルによっては、宿泊者が充電設備を利用した場合、カードで認証を得るものであればチェックアウト時に充電に必要になった金額を返金してくれるところもあります。宿泊者以外でも、当然フロントへの声掛けは必要になってくるので、高速道路のSAのように駐車場に停めさえすればスムーズに利用出来るわけではありません。

旅館の場合であれば、ホテルとは違って100Vのコンセントを利用して充電するタイプを設置している場所が多く、奥まった地域や場所ではほぼ必ずと言っていいほど利用は無料となります。宿泊者以外で利用する際は駐車場代金を請求される場合があるので、そこも注意点のひとつですね。基本は普通充電器のみの設置ですし、旅館などは場所も場所なので、緊急時に利用する際には適していません。

ホテルや旅館などでは、ケーブルを持参する必要がある充電場所や、ケーブルが備え付けとなっている充電場所も存在しています。目的地充電として利用する場合は無料で使える場合があるということで一番メリットの大きいのが魅力ではあります。電気自動車の利用者で宿泊先を決める際は無料で利用可能かどうか、ケーブルが必要なのかどうかを事前にチェックしておくと、スムーズに旅行も楽しめるのではないでしょうか?

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