EV車の充電スタンド【役場・役所編】
今回は役場・役所編となります。
町役場や区役所や市役所といった公共施設にも、当然ながら充電スタンドは設置済みの箇所が多いものの、実は電気自動車の所有者が役場や役所の充電スタンドを利用する頻度は多くはありません。
そもそも滞在時間が短く、自宅から近いということもあって、充電が無くなってしまうような状況に遭遇しにくいというのも理由のひとつではあるでしょう。
ただ、役場や役所に設置してある充電設備は、国の補助金等を利用して設置しているのが大半となっているため、24時間利用できるというのをご存知ない方も大勢いるのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、役場や役所に設置してある充電スタンドについて利用方法や設置してある出力についてまとめてみましたので、利用の際の参考になれば幸いです。
目次
設置基準はある?
役場や役所に充電スタンドを設置するかどうかの判断をするのは、地方自治体となっています。その都道府県ごとのEVに対する政策が判断基準となっている場合や、市区町村で独自にEV政策を進めている場合でも充電スタンドが設置されることがあります。
全国の市町村数は2021年時点で1724件ほどにものぼりますが、その数と同等の役場・役所は同等に存在していることになります。ただし、上述した理由から設置されていない場所もまだまだ多いので、実際は1/3程度の地域にしか充電スタンドは存在していないのです。
設置基準の明確な言及はないものの、設置されている役所や役場の近辺を見てみると、近くに充電スタンドを設置しているような自動車メーカーや道の駅、コンビニ等が存在していない場合や、県庁所在地などの大型の駐車場がある場合には必ず充電スタンドが設置されています。
例えば、人口が非常に多い市であっても、その地域に公共施設ではない場所で充電スタンドが多く設置されている場合なら、市役所には充電スタンドがないこともあるということです。
サービスエリアや道の駅など、どうしても利用しなければならないような箇所に役場や役所は存在していないので、他の利用箇所の選択肢が複数ある以上、わざわざ用もない役場や役所の充電設備を利用しようとはならないので、利用頻度が高くはないのはうなずけますね。
役場・役所の充電設備の種類や利用方法
役場や役所に設置してある充電器の種類は、まちまちとなっており、利用できる台数も多くないのが特徴的となっています。
ただし、他の場所とは大きく異なる利点が存在しています。なんとほとんどの場合で24時間で利用が可能であり、無料で充電が可能なのです。
急速充電器の数のほうが多い!
基本的に滞在時間が短いので、設置されている充電器は急速充電スタンドの数が多くなっています。長い時間利用することが出来ず、30分程度の利用しか認められていませんが、急速充電であれば80%までなら十分充電可能な時間と言えるでしょう。
普通充電スタンドを設置している役場・役所も中には存在しているものの、スタンドタイプが置いてあるところよりも、持参したケーブルを用いて充電を行うコンセントタイプのものが設置されているところの方が多いことが関係して、急速充電器とセットで1台ずつ程度の設置となっていることが大半です。
急速充電器1台が用意されていることがベースとなっており、上述したように普通充電スタンドのみというのは少ないので、緊急時に利用する場合は重宝するのではないでしょうか?
利用方法は?
eMPに提携しているカードであれば、どのカードでも利用が可能となっていて、料金等はその契約しているカードごとに決まっています。これはどの場所に設置している充電スタンドでも変わりません。
提携しているカードを持っていない場合は、クレジットカード決済で1回30分までの充電を500円で行うことが出来ます。(急速充電スタンドの場合)ただし、この料金はかなり割高です。
ただ、無料で利用できる場所であればそういったカードは必要なく、また、事前申請も必要ないので、空いていればいつでも利用できるというのは非常に便利です。
利用方法としては、有料のものであれば充電スタンドの操作のみで完了しますが、無料であれば手続きが必要で、役所・役場の中まで行って、利用の旨を伝えなければなりません。
24時間利用可能な場合は手続きが行うことが出来ないので、基本的には有料のものがほとんどで、無料で利用できる急速充電スタンドの場合は庁舎が空いている時間限定でしか利用が出来ないのは注意点として理解しておきましょう。
設置してある都道府県によって詳細は異なりますが、無料で利用する場合は急速充電スタンドは30分、普通充電スタンドであれば60分という時間制限がありますが、有料のものである場合はこういった制限は存在していないので、役場・役所で滞りなく充電までをスムーズに行いたい方は事前の下調べはしっかりしておきたいところです。