走りながら充電が出来る?EVの新しい充電方法が鋭意開発中!

走りながら充電が出来る?EVの新しい充電方法が鋭意開発中!

電気自動車の充電スタンドは現在の普及率から考えると、十分すぎるほど数が整ってきています。

ただ、充電機会を満足に得られることが出来ても、充電時間が長いとなれば話は別…なかなかガソリン車から電気自動車に乗り換えることを考える方は少ないのではないでしょうか?

チャスタでも、充電時間が電気自動車の普及の最大のネックになると常々言ってきていますが、急速充電スタンドの規格が上がったとしても、満足に走行可能となるまで充電するとなると、数10分はどうしても掛かってしまうので、ガソリン車で給油を行う際に掛かる時間と比較して上位互換の性能を持つようになるという未来は難しいのではないでしょうか。

当然ながら、充電業界もそのことを十分に理解しているので、充電スタンドを用いない給電方法を模索し続けています。そんな中「走りながら充電する」という画期的な方法を開発中との情報をキャッチしたので、今回の記事ではその気になる全貌をご紹介していきます。

東京大学が2023年に実証実験を開始予定

走りながら充電するというのは、走行中に出たエネルギーを充電に回すという仕組みではなく、ワイヤレスで遠隔充電するというイメージです。

実はこの技術は小型のEVでは実用段階まで来ており、地面に置かれたコイルの前に車を止めると地面の下のコイルから自動的に電気が送られてきて充電を開始するという仕組みとなっています。2022年には普通車にも順次対応していくとのことで、実装されるのが秒読み段階まで来ている現状です。

この仕組みを応用してさらに発展させようと東京大学が開発を進めているのが、止まらなくても充電が出来るような仕組み…言い換えれば走りながらでも充電を出来るという、電気自動車の充電時間が、利用時には0になる可能性があるものなのです。

走行可能距離は?

充電時間や満充電での走行可能距離などは、電気自動車にとっては切っても切り離せないものではありますが、このシステムが実用されれば、そういう問題もすべて解決してしまいます。

実験において、通常走行時は走行時間のおよそ4分の1程度は交差点にいることが判明しており、10秒程度充電するだけで1km走れることも実証済みなので、交差点付近に送電コイルを設置すれば、バッテリーを減らさずに走行出来ます。

全国すべての交差点にこの送電コイルを設置するというのは現実的ではありませんが、交通量の多い場所に設置するだけでも、充電機会は大幅に減らすことが出来るはずです。

このシステムが実用化されれば、頻繁に電気自動車を停車させて充電する必要が無くなるので、充電時間を大幅に削減するどころか0にすることだって可能と言えます。

海外では8ヶ国がすでに実証実験済み

日本ではまだ実験はされていないこのシステムも、実は海外ではすでに実証実験が開始されており、イギリスやアメリカでは高速道路で、スペインでは街中で計8ヶ国が実用に向けてあと一歩のところまで来ています。

アメリカでは高速道路に金属板を埋め込んで、その区間を走行するだけで充電が出来るというものを開発。充電用の車線が設置されるようになるまではあと5年ほどかかる見通しですが、すでにほとんどの電気自動車に電力を供給できる状態にあるとのことで、そう遠くない未来には充電スタンドすら必要ない時代がやってくるかもしれません。

こういう施策に海外が積極的なのは、電気自動車の普及が日本よりも進んでいるからというだけではありません。アメリカの場合は公共の充電設備が多くないという問題点があるものの、実は5人に1人が電気自動車からガソリン車に戻ってしまうという事態が起きています。

日本でも今後電気自動車の普及が進むと必ずこういう問題点が挙がってきます。数は足りていたとしても、一度の充電時間は人によって様々で、充電で時間を取られるにも関わらず、その充電すらすることが出来ないとなれば、電気自動車を購入していた人がガソリン車に戻ってしまうということは十分考えられます。

まとめ

バッテリーの寿命などを考えれば、いくら急速充電器の規格が上がって充電時間を今まで以上に削減出来たとしても、頻繁に利用することは推奨出来ませんし、スタンド型の充電器を利用する場合であれば、これ以上の充電時間の短縮というのは見込めないと思います。

以前、バッテリーを充電するのではなく、交換するシステムについての記事を書きましたが、今回の走行中に充電が可能となるシステムとを組み合わせれば、そもそも充電スタンドすら必要なくなるでしょう。

遠い未来のことのように思えますが、海外では実用まであと少しのところまで来ていますし、日本でも10年以内には電気自動車の為の設備充実だけでなく、専用の道路整備まで間違いなく着工しているはずです。

電気自動車を利用する上で唯一の懸念材料である充電時間を限りなく0に近づけていく開発が進んでいるというのは、電気自動車業界にとっても我々にとっても素晴らしいニュースと言えますね。

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