実は自宅の充電スタンドで十分?!電気自動車はここまで進化した!
電気自動車の話をニュース等で耳にする機会も増えた昨今ですが、自動車を購入する際にガソリン車ではなく、電気自動車を選択する方はまだまだ少ないように感じます。
電気自動車のイメージとして、充電時間がかかってしまうことや、そもそも充電する場所が少ないといった、そういう固定概念が定着していることはもちろん、話題になった当初の価格設定の高さが頭に残っている方が多いため、今の現状どういった電気自動車があるのかということを調べることすらしないのではないでしょうか?
世界各国がガソリン車の販売を2030年前後までという声明を出し、その実現に向けて動き始めている今、日本においてもその流れがまもなく来るのはほぼ確定事項と言えます。
今の電気自動車の性能は果たして本当にガソリン車と比べて劣っているのでしょうか?今回の記事では、電気自動車が話題になった当初と今とを比較して、どれだけ進化してきたのかを日本において電気自動車といえばおなじみの日産を例にして、皆様に紹介していきたいと思います。
目次
日産リーフ話題当初【2010年頃】
実は電気自動車の販売を開始したのは2010年よりももっと前なのですが、モーターショーなどで披露されることはあっても、一般的販売で広く認知されるようになったのは、2010年に発売されたリチウムイオンバッテリーを搭載した量産型のリーフです。
航続可能距離は200km
24kWのリチウムイオンバッテリーを搭載したこのモデルは、一度の満充電で200kmほど走行することができ、充電も普通充電器を利用して8時間程度、急速充電器ならば30分で充電が完了するなど、後述する現在のものと比べても充電時間に関しての変化はまったくありません。
当時、普段使いで利用可能なものとして販売されたモデルの中ではガソリン車と遜色ないレベルで性能の高かったリーフではあるものの、軽自動車の満タンと比べて航続可能距離が短いことと、急速充電器の数が全国にたったの200箇所程度しか存在せず、普段使いとして利用するにはあまりにも充電機会が限られてしまっていたため、”電気自動車はガソリン車と比べると劣っているものである”という認識になってしまったのです。
車両価格は400万円
コンパクトカーにしては車両価格も高く、2010年当時であれば新車で購入するガソリン車のコンパクトカーの値段と比べると倍近くの値段で販売されています。
当時でも国から最大78万円の補助金が出ていたものの、それでも300万円以上するものであったため、車好きであっても充電スタンドの全国的な数不足から、普段使いでも支障をきたす可能性があるものを購入する人は少なかったので、目新しさがあったとしても普及には至らないという結果に繋がってしまったのです。
日産リーフe+【2019年】
リーフ発売当初こそ、テレビで取り上げられることが増えニュース等でも目にする機会は多かったものの、前述した内容から性能面で勝っていたガソリン車からわざわざ性能面の劣る電気自動車に変更する人が少なかったという背景から、その後は目立って取り上げられることが少なくなり、電気自動車がどういった進化を遂げていったのか、また充電スタンドの設置された数がどういう増減をしたのかなどを知る機会が限られるようになってしまいました。
発売当初のガソリン車よりも劣っているという面だけが記憶に残り、そこから10年経ってもその当時のままの印象を受けている人が多いままなのです。日産リーフはここまで進化しました。
航続可能距離450km
当初24kWのリチウムイオンバッテリーを搭載していたリーフは、40kWと62kWと倍以上の容量を持つまでに進化し、容量だけではなく耐久性なども向上したことにより、バッテリーの高寿命化を実現させ、8年で16万キロの保証をするまでに至りました。
その結果、航続可能距離が飛躍的に伸び、当時の200kmから450km~570km程度の距離を一度の満充電で走れることが出来るようになっています。ハイブリッド車と比べると流石に酷ですが、普通のガソリン車と比べると遜色ないどころかリーフの方が長い場合もあります。
当時劣っていると言われた面は現状はすでに改善されるまでに至っています。
車両価格は据え置き
驚くべきことに、これだけ性能面での向上があったにも関わらず、車両価格は当時の値段据え置きとなっています。
コンパクトカーの部類では値段が高いというのは相変わらずではありますが、性能面で劣っているどころか、有利な面も多くなっていますし、電気自動車とガソリン車の間で起きていた高いのに性能が劣る電気自動車、安いのに性能も優れているガソリン車といった値段と性能差の乖離の部分が現在では解消されているのです。
充電の問題はどうなの?
充電スタンドが増えていることに関しては以下の記事を見て頂ければわかると思います。
航続可能距離が伸びて充電スタンドが増えた現状でも、充電時間は変わらないので、どこか遠出をする際にはその充電時間が取られることを懸念している方も中にはいらっしゃるでしょう。
ただ、航続可能距離が450kmになったことで、普段使いで往復50km程度の道のりを毎日利用する方でも1週間に一度の給電で良くなりました。また、そもそも車で往復450kmかかってしまうようなところまでの移動手段で車を選択する場合、道中必ず休憩が入るので、急速充電器であれば30分程度の休憩をとれば満充電出来てしまうのです。
これだけ航続可能距離が伸びた現状なら、遠出をする場合でも何度も給電する必要がありませんし、充電スタンドの数は年々増えているので、充電場所をわざわざ探してまでお出掛けする必要もなくなっているのです。
まとめ
記事のタイトルにもあるように、実は普通充電スタンドを自宅に1台設置すれば、不自由なく生活出来るところまで電気自動車は進化してきています。
リーフの販売当初は78万円の補助金が出ていましたが、10年経ってもその補助金額は変わることなく、今でも電気自動車を購入する方には最大80万円の補助金が出ているので、新車の車両価格の25%オフで手に入れることが出来る今が一番のメリットを得られる時期だと思います。
普及目的の補助金なので、電気自動車を購入する人が増えれば、必然的に打ち切りになるものです。これだけ進化した電気自動車を格安でゲット出来る今、購入しない手はないでしょう。