EV車の充電スタンド【道の駅編】
今回は道の駅編となります。
道の駅といえば、下道でドライブする際には必ず立ち寄る場所と言っても過言ではありません。車を移動手段としてどこか遠出をする場合、そのご当地のお土産や名物などを購入するにはうってつけの場所です。景観にもこだわった場所なども存在しており、駐車場も広く、休憩ポイントとしても利用の多い場所となります。
ただ、道の駅を利用するためだけにドライブをするという事は稀で、あくまで立ち寄りポイントのひとつとしての意味合いが強く、長い時間滞在することはありません。その地域に複数あるものでもないため、下道のサービスエリアのような役割を担っています。
上記のような利用目的が大多数なため、道の駅には電気自動車を利用している方向けの充電器を設置しているところが非常に多く、2021年現在で全国に約700箇所以上の道の駅に充電スタンドが置かれています。
そこで今回の記事では、道の駅に設置してある充電スタンドについて利用方法や設置してある出力についてまとめてみましたので、利用の際の参考になれば幸いです。
目次
設置基準はある?
道の駅には3つの基本コンセプトが存在しており、トイレなどの休憩機能や観光情報などの情報提供機能、観光レクリエーション施設などの地域連携機能を三位一体で利用者が楽しめるようなサービスの提供を行ってきています。
この内の休憩機能のひとつに電気自動車の充電時間も含まれているので、全国にはおよそ1180箇所の道の駅が存在していますが、その内の約70%の道の駅で充電スタンドの設置が完了している理由なのです。道の駅の広さ云々などが関係しているような設置基準があるというよりも、どの道の駅でも充電スタンドは設置するべきだという考えで普及してきているので、厳密に言えば設置基準はないといえます。
新しく出来ている道の駅にはほぼほぼ充電スタンドは設置されていますが、現在でも残りの30%の道の駅に充電スタンドを配備され続けており、数年以内にはすべての道の駅で充電スタンドが設置されることになるのではないでしょうか。
道の駅は全国道の駅連絡会という一般社団法人に移行して、全国組織としての経営がなされています。つまり、道の駅という名目で建物が存在している以上、充電スタンドを設置するという流れが来ている今、充電設備がない場所にも設置が進むと考えるのは至極当然です。道の駅すべてに充電スタンドが設置されるのは基準の問題ではなく時間の問題と捉えてもらっても大丈夫です。
道の駅の充電設備の種類や利用方法
大前提として道の駅は24時間営業ではありません。ただ、場所や地域によっては駐車場だけは常に開放している施設もあり、そういった場所では充電スタンドも利用出来る場合があります。基本的には営業時間内に利用するというのが一般的ですね。
充電スタンドの利用方法についても道の駅毎に違いがあり、どういった利用方法なのかは事前に調べておかないと、スムーズに充電が出来なくなる可能性もあります。
ほとんどが急速充電器!
道の駅で設置されている充電器には統一性がありません。ただ、滞在時間が長くはないという特性から、ほとんどの道の駅では急速充電器が採用されています。中には普通充電器のみしか取り扱っていないところも少数ではありますが存在しています。
コンビニでは最大規格50kWの約半分である20kW~30kWのものしか設置されていませんでしたが、道の駅ではいわゆる中速充電器と呼ばれるような20kW程度のものから最大規格の50kWのものまで幅広く対応しています。
設置台数は基本的には1台ですが、2台以上設置してあるところでは1台が急速充電器でもう1台が普通充電器。2台とも急速充電器が設置してあるパターンとの2種類が存在しています。複数台設置してある場所では、必ず急速充電器が1台は設置してあるので、緊急時の場合でも利用しやすいというのは利点ではないでしょうか。
利用方法は?
eMPに提携しているカードであれば、どのカードでも利用が可能となっていて、料金等はその契約しているカードごとに決まっています。これはコンビニと一緒のシステムですね。
ただ道の駅の最大の魅力のひとつは、何と無料で利用出来る充電スタンドが結構多いというところです。
有料か無料かの違いはその充電器が出来た時期によります。近年出来たものは必ずと言っていいほど有料の充電スタンドなのですが、全国的に充電スタンドが無料で利用出来た時期に設置された充電器を有料のものと交換せずにそのまま利用している場所では今でも無料で利用が出来るのです。
問題点としては、充電スタンドが壊れてしまうまで消耗してから交換することを考えている道の駅が多いので、メンテナンスが多少煩雑で、故障してしまっていることも多いということが挙げられます。無料で利用出来るので仕方がない面はありますが、こういうスタンドを頼りに電気自動車生活を組み立ててしまうとかなり危険なので、無料で使えてラッキーくらいで捉えておくのが一番良いと思います。
料金に関しては無料で利用出来るものがあるという点ではコンビニやSA、商業施設と比べると非常に魅力的ではあるものの、道の駅内のインフォメーション内で手続きが必要だったり、帳簿に名前を書いて利用する必要があったりと、駐車場に停めてすぐに利用が出来ない場合もあるので、そういう面倒な手間が他の利用場所と比べて多いということも理解しておきましょう。